色の基礎知識(2)

色の3要素という言葉をご存知でしょうか?色に関する知識は、印刷物を扱う上で知っておきたい知識です。ここではまず色の基本となる色相、明度、彩度という色の3要素について解説します。

色の3要素とは

色の3要素とは、色を決定づける3つの要素のことです。まず赤や青など色味の違いを表す「色相」、次に色の明るさを表す「明度」、そして色の鮮やかさを表す「彩度」、この3つを合わせて色の3要素、または色の3属性などと呼びます。

色相(色合(Hue))とは

色相とは、赤、青、緑、黄などの色味の違いのことをいいます。さらに、この色相を円の上に配置したものを色相環、色相環上で隣り合っていたり近くにあったりする色のことを類似色相、180度反対の位置にある色のことを補色と呼びます。

色相環は一般的に20等分かその倍の40等分、あるいは6等分かその倍の12等分で表現されます。補色は例えば「赤と青緑」「紫と黄緑」「黄色と青紫」などの組み合わせになり、補色同士を並べるとお互いを引き立て合う相乗効果があります。ただし、次に説明する明度が同じ補色同士を組み合わせると、ハレーションが起きて眩しく感じてしまうという現象が起きます。

明度(明るさ(Value))とは

明度とは、色の明るさのことです。明度を上げれば上げるほど明るくなり、最後は真っ白になります。明度を下げれば下げるほど暗くなり、最後は真っ黒になります。
明度の高い明るい色はさわやかで軽快な印象を与え、明度の低い暗い色は落ち着いて重厚な印象を与えます。これは色の軽重感と呼ばれます。例えば同じ赤でも白に近い薄紅色のような赤は明度が高く、黒に近いあずき色のような色は明度が低いといえます。

彩度(鮮やかさ(Chroma))とは

彩度は色の鮮やかさのことです。同じ赤でも、日の丸の赤は鮮やかな赤で、レンガの赤はくすんだ赤だと感じるはずです。鮮やかさは明るさとはまた別の尺度です。彩度を上げれば上げるほどビビッドな色になり、彩度を下げれば下げるほどくすんで最後は灰色に近い色になります。

彩度の高い色は派手、華やか、どぎついという印象を与えます。彩度の低い色は地味、おだやか、くすんだ色という印象です。これは色の派手地味感と呼ばれます。なお、灰色と黒、白には彩度の違いはありません。この3つの色は無彩色といわれ、無彩色以外の色は有彩色と呼ばれます。最も彩度が高い色のことを純色(じゅんしょく)と呼びます。

色相、明度、彩度という色の3要素は、色を決定づける最も基本的な要素です。色相環を実際に目で見てみれば、色同士の相関関係が感覚的にわかることでしょう。 また、明度と彩度を組み合わせた色見本の表なども、色を選択する際の参考になります。3属性を基本として考えることで、色に対する客観的なアプローチも可能になるでしょう。印刷物を扱う上で、色同士の組み合わせを決めたり、明度を意識して軽重感を調整したり、彩度を意識して派手地味感を演出することもできます。ぜひ参考にしてみてください。