色の基礎知識(1)

二つの三原色

「三原色」という言葉を聞いて、「光の三原色」を連想する人、「色の三原色」を連想する人どちらもいると思います。実はこの二つの言葉は同じ意味ではなく、どちらも正しい表現です。
ではそれぞれどんなものでしょうか。

光の三原色(加法混色)とは

色を混ぜ合わせるにつれて、色が明るくなる(=光のエネルギーが加算される)混色を 「加法混色」 といいます。 光の混色は、その代表的な例です。
光の場合には、赤(R)、緑(G)、青(B)の3つの色を使うと、ほぼすべての色が再現できます。この3つの色を、 「光の3原色(色光または光源色の3原色)」 といいます。カラーテレビや、コンピュータのカラーディスプレイの 発光体には、この3原色が使用されています。
R G B の3色とも重ねると白になります。

色の三原色(減法混色)とは

色を混ぜ合わせるにつれて、色が暗くなる(=光のエネルギーが減少する)混色を 「減法混色」 といいます。 減法混色を利用したものの代表は、カラー写真や印刷などです。減法混色の3原色は、「色の三原色 (色材、色料または物体色の3原色)」 といいます。こちらは、シアン(C)、マゼンタ(M)、 イエロー(Y)の3色です。
物体の色は光の吸収によって生じるもので、青緑色のシアンは赤い光の吸収で、赤紫色のマゼンタは緑色の光の吸収で、 そして黄色のイエローは青色の光の吸収で生じます。
印刷の場合、原理的には、理想的な反射特性を持った原色であれば、3色を混ぜ合わせて黒になるのですが、 実際のインクは、理想的な反射特性にはなっていないので、3色を混ぜ合わせても黒にはならず、ごく暗い茶色のような 色になってしまいます。印刷では、黒を再現するためにブラック(black=黒:kuro)インキを加えて、 C M Y K が カラー印刷の4原色 とされています。写真の場合は、3原色で再現しています。